NFS
Linuxが動作する別のPCのディレクトリを共有するときは、NFS(Network File System)を使う。
NFSを利用するには、共有するディレクトリを持っているLinux(NFSサーバ)の設定と、共有ディレクトリにアクセスするLinux(NFSクライアント)の設定が必要。
NFSサーバー側の設定。NFSの設定は、/etc/exportsというファイルで行う。
共有するディレクトリ 公開先(書き込みの可否)
同一のLAN(192.168.0.0〜192.168.0.255)に接続されたPCに、/private/projectというディレクトリに対するアクセスを読み書き可で許可する場合。
/private/project 192.168.0.0/255.255.255.0 (rw)
/private/project pino (rw) ←pinoというマシンのみアクセスを許可する場合。
設定が終わったらNFSを再起動する。
/etc/init.d/nfs-kernel-server restart
次に、NFSクライアントの設定を行う。
NFSサーバの/private/projectをNFSクライアントの/projectにマウントするには以下のコマンドを実行する。マウントポイント(この場合は/project)がない場合はあらかじめ作成しておく。
# mount -t nfs 192.168.0.33:/private/project /project ←NFSサーバが192.168.0.33の場合
システム起動時に自動的に/private/projectをマウントしたい場合は、NFSクライアントの/etc/fstabに次の設定を追加する。
192.168.0.33:/private/project /project nfs defaults 0 0